| 移行 |
(馬場馬術における)ペース(歩調)及び歩度の変換または変化。運動から運動へのつなぎ
一定のリズム(律動)で、常に正しい運動バランスに修復させることが大切
ドレッサージュの演技が美しいかどうかのポイントで評価は高い。よどみないペースの移行が大切
歩調及び歩度の変換は、規定に定められている地点で明確に行わなければならないが
それは速やかに行われ、しかも唐突ではなく、なめらかになされなければならない
歩調の律動感は、歩調が変わりまたは停止する瞬間まで維持されなければならない
馬は拳(こぶし)に対し軽く沈静で正しい姿勢を保たねばならない |
エラスティック
ボンド |
Elastic Bond。結合体(結束)の弾力性。「透過性」とも言う
飛節から腰、背、項(うなじ)を通ってうまくハミに伝わせることを言う
「加えた力が元に戻る」という意味が含まれる
エラスティック・ボンドが十分機能した状態で
馬を収縮(collection、コレクション)させるときに推進力が発生する |
| 随伴 |
馬の動きへの随伴(ずいはん)。馬上での上下運動を防ぎ
騎手の扶助操作を静かに、かつ確実に馬に伝えることができる状態
正しい外形姿勢とバランス、柔軟性(強靭さが潜んだ)の両方が得られた状態をいう |
| 収縮 |
Collection(コレクション、英語)。 後躯の沈下と後肢の活発な体下への踏込みの状態
エラスティック・ボンドを機能させて、後躯からの推進がより速やかに
確実に前方に伝わると、収縮を求めることが可能な状態となる
収縮は騎乗後1年半から求める |
| 真直性 |
Straight(ストレート)。馬体を真っ直ぐにすること。 エラスティック・ボンドを機能させて
後躯からの推進がより速やかに、確実に前方に伝わり、収縮を求めることが可能な状態 |
| 推進力 |
Impulsion(インパルジョン、英語、FEI馬場馬術規定で定義)。 前進力とは異なる
馬場馬術でいう推進力とは、歩幅を伸ばしたり、上へ浮き上がらせたりする効果をねらうときに使うもの
障害飛越の場合は、推進力を使って、最後はジャンプをさせる。馬の中のエネルギー
ペースを構成して歩幅を伸ばし、上へ浮き上がらせる力
(馬場馬術で)推進力があるかないかは、馬のペースの中で
肢が地に着いている時と四肢が空中に浮いている時とで
その運歩の順序の間に瞬間的区切り「間」が明確に現れるか否かで判別される
推進力は、四肢が同時に空中に浮く「間」をペースの中に持ったときのみに見られる
馬そのものには、本来、馬術でいう推進力は備わっていない
推進力は調教によって、生まれるように鍛えられるもの
馬自体に緊張がなく、筋肉を堅くしていない状態(relaxation、リラクゼーション)
馬体を真っ直ぐ(straight、ストレート)にしてエラスティック・ボンドを機能させた状態
運歩の整正が正しいリズムを生んでいる状態(regularity、レギュラリティ)
の三つを調和させてはじめて推進力が生まれる。馬が「手の内にきた
手の内に入った(on the bit)」というのは、推進力が出てきて
活発な動きをつくる力が出たということ。後躯から発生した前進するエネルギーを
馬が一生懸命に努力して得た意志の力でコントロールして
馬のいろいろな身体運動の中にとけこませる伝導装置的な力を「推進力」という言葉で表現する |
| 弾発 |
推進力と歩法からの展開。 馬の前進気勢(推進力)すなわちエネルギーによつて
歩法、歩度に活気が生まれ、弾力的に、軽快性に富んだ歩様を示す状態 |
| 透過性 |
扶助が後方より前方(後躯→背→項→口)へ貫ける状態
Elastic Bond(エラスティック・ボンド、結合体の弾力性)とも言う
透過性が十分ある状態で、収縮させることが可能となり、推進力が発生する |
| 半停止 |
Half Halt(ハーフ・ホルト、英語)。 le demi-arret(ドミ・アレ、フランス語)。
@準備。胸を張り重心をややうしろに移し、脚で圧迫する。拳でコンタクトを保つ
A全扶助(拳、脚、押し出し)を一瞬止めてしまう。(馬が受けるのを感じる)
B馬自身が動きやすい体勢に移る
Cつぎの運動の扶助をとる
拳を引っ張ってはいけない。拳は堅めにもち、馬の体勢(収縮)を維持するようにしっかりと持っていること
騎手の騎座、拳の目に見えない殆ど同時の共同動作により、ある種の運動を行う前か
より下位またはより上位の歩度への移行に際して馬の注意力及び平衡を強化する目的をもつ動作である
騎手がわずかに馬の後躯に騎手の体重を移すことによって馬の後肢の踏み込みと
後躯上での平衡の維持が容易になり、前肢の軽快性と全体としての馬の平衡が改善される |