【 乗馬とは 】
3 馬の病気
(1)馬の伝染性貧血(予防接種がない)
馬独得の伝染病で貧血と不定な回帰熱型を示す
馬の伝染性貧血ウイルスによるもので、馬を治療する方法は現在のところない
真症を早期発見し、他の健康馬に伝染しないよう、定期的検査を行う。
道内では昭和59年以降発生がない。
(2)馬の日本脳炎(予防接種する)
日本脳炎ウイルスによる伝染病で、馬の他、人、豚、牛、めん羊、山羊等に伝染する。
感染しても発病しない潜在性のものが多いが、馬は比較的発病する。
馬は狂ったように暴れるかと思うと急におとなしく元気がなくなったように
なったりを繰り返すうちに死んでしまうこともある。
治療法はないが、予防注射の完全実施により道内では昭和42年以降発生していない。
(3)破傷風(予防接種する)
破傷風菌が傷口から侵入して発病する。
人畜共通伝染病で菌毒素により神経系が犯され、馬の肢勢は木馬のように
硬くなり、アゴの筋肉も動かなくなる。馬をそのままにしておくと
死んでしまうことがあるので症状を早期発見し、治療が必要。
毎年、数頭の発生があるので、予防注射を実施し、予防する。
(4)感冒(予防接種する)
馬のインフルエンザウイルスによる感染で、人のインフルエンザウイルスに
よるものとは違うが症状は同じように風邪に似た症状となる。
2〜5日で直るが、強い感染力があるため、つぎつぎと伝染する。
(5)疝痛(腹痛)(colic)
馬の胃の容量は体に比べて小さく、腸が長く、噴門部は嘔吐しにくい構造で、
太い部分と細い部分とが極端になっている。
腸を支えている腸間膜が非常に動きやすく、このため腸は変位しやすく
飼料が停滞しやすいので、過食、飼料の急変、腐敗あるいは不純物が混入した
飼料給与など不適切な飼養管理を行わないよう努める。
風気疝(wind colic 空気の吸引や腐敗飼料の発酵によって発生するガスが
消化管を圧迫することによる)便秘疝(colonic impaction 未消化の飼料や混入した
土砂などが腸管を閉塞することによる)、痙攣疝(spasmodic colic)等がある。
馬房の中に馬の糞や尿がほとんどなかったり、
飼料をほとんど食べなかったり水をやっても飲まなかったり、馬房内を歩き回ったり、
しきりに前掻をし、後を振りむいて腹部を気にしたり、時々うなって苦痛を訴える。
病状が悪化すると発汗し、仰向けに寝て転げ回りながら肢をバタバタさせる。
腹部を圧迫しないように軽い引き運動を行い、
浣腸などにより廃ふんを容易にさせることが必要となる。
(6) 腸捻転(twisted intestine)
疝痛から発展し、腸がねじれることから食物の通過を完全にふさぎ、血液も停滞する。
致命的となることが多い。
(7)食道梗塞(choke)
老齢馬など、乾燥した穀類や飼料塊を急いで食べた場合おこりやすいので、
ゆっくり食べさせるために飼槽を広く浅いものとしたり、大きな石を入れて発生を防ぐ。
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